フリンジプラス

皆さん、おはようございます、こんにちは、こんばんは。

元ミスサーのジャニヲタ、ながわみゅうです。

 

ミスサー時代を知ってる方は私が通う大学をご存じだと思うのですが、私は東京・品川区にある清泉女子大学に通っています。

 

私が今の大学を選んで進学した理由はただ1つ!

 

フリンジに参加したいから!!!!!!

 

フリンジ?何それおいしいの?という方のために軽く説明を。

清泉女子大学英文科主催の英語劇のイベントを「フリンジフェスティバル」と言います!1年生は全員、特定の授業を履修した2.3.4年生が舞台に立ちます。1年生は各々のグループ(5~7人くらい)が自分達で脚本、衣装、小道具など全てを用意します。なんかすごそうに聞こえますが1グループ大体5分程度の台本です。(5分だけでも大変だったけどね!)2.3.4年生は合同で2時間程の英語劇をします。(上級生公演とも言われてます)このカンパニーは大体例年30~35人程だと思います。どの台本を扱うか、本番に向けてどう練習するかなどの計画諸々含めた事はほとんど4年生がします。4年生のみの決定ではなく勿論この授業の先生と話し合いながら物事を進めていきます。なので毎年4年生と先生には頭が上がりません。

 

まあそんなフリンジの上級生公演を高2の時に観てから同じ舞台に立つことばかりを考えてました。

そして去年、初めてその夢見た舞台に立つ事が出来ました。

 

3年になった今年。このような情勢の中で一体どうなってしまうのかと不安でした。

毎年シラバスにその年にやる演目が書いてあるのですが今年は演目がシラバス通りではなくなりました。そうです、演目が変わったんです。

 

今年の演目は『ロミオとジュリエット』。

 

ロミジュリですよ、ロミジュリ。

よく聞くと思うんですけど皆さんちゃんとした話知ってますか?

 

意外と知らないかなと思うので僭越ながら私がどんなお話か説明したいと思います。

 

舞台はヴェローナ。この街ではキャピュレット家とモンタギュー家が長い間憎しみあっていた。

ある日、キャピュレット家の娘・ジュリエットは親からパリスというお金持ちとの結婚を持ちかけられる。その日の夜行う仮面舞踏会に彼が来るから一目見てちょうだいと母から言われ渋々仮面舞踏会に参加することとなる。

一方、モンタギュー家の息子・ロミオはロザラインという女性を忘れられずにいた。友人のベンヴォーリオと話している際、ひょんな事からキャピュレット家が仮面舞踏会を開く事を知る。最初は乗り気でなかったロミオだったがその仮面舞踏会にロザラインが招待されている事を知り行くこととなる。

そしてキャピュレット家主催の仮面舞踏会が始まる。そこでロミオとジュリエットは一目惚れをし恋に落ちる。ここから悲劇は始まる。恋に落ちた2人だったが、お互いが憎しみあっているキャピュレット家、モンタギュー家である事を知る。

そこでロミオは教会に行き、頼れるロレンス神父様に相談。モンタギュー家とキャピュレット家が犬猿の仲である事は勿論ロレンス神父も知ってるが、ロミオとジュリエットが結婚する事でモンタギュー家とキャピュレット家の争いが無くなるのではないかと考え、秘密の結婚式をすることに。

そんな矢先、事件が。ジュリエットのいとこであるティボルトがロミオの友人であるマキューシオを刺殺。大事な友人を殺されたロミオは復讐心からティボルトを刺殺。騒ぎを聞きつけたヴェローナ大公は事の顛末をロミオのもう1人の友人、ベンヴォーリオから聞き、ロミオをヴェローナの街から追放する命令を下す。

ロミオの追放を聞き嘆くジュリエット。乳母の協力で一夜だけロミオを家に入れる。そんな中、父はパリスとの結婚の話を進め、ロミオと別れたその日の朝に次の木曜には式を挙げると母から告げられる。

どうしてもしたくないジュリエットはロレンス神父の所へ。話を聞いた神父は仮死状態になる毒を渡す。ロミオには手紙で仮死状態であることを伝える、と言われそれを信じその日の夜に毒を飲み仮死状態に。

ここでまた1つ事件が。ロミオへ渡す手紙を使いに頼むが外は疫病が蔓延。街は封鎖され他の者に頼もうにも外に出るのが怖いと言われ渡せずに使いが帰って来る。(この設定、去年までは想像つきませんが今ならすんなり受け入れられますよね。)手紙が届いていないことを知った神父は慌ててジュリエットが運ばれた霊廟へ向かう。

真実を知らないロミオはジュリエットが本当に亡くなってしまったと聞き絶望。ジュリエットの後を追いかけようと毒を買う。そしてジュリエットのいる霊廟へ。ジュリエットへ愛の言葉をかけながら亡くなる。

このタイミングで神父様がやってきてジュリエットも仮死状態から目覚める。人の気配を察知した神父は自分と一緒に逃げようと言いその場を去る。訳の分からないジュリエットはその場に。そしてロミオに気付き毒を飲んで亡くなった事を知る。自分もその毒を飲んで後を追いかけようとしたが毒はない。だが、ロミオが腰に差している短剣に気付く。その短剣でジュリエットは亡くなる。

 

まあ、こんな感じ。その後は騒ぎを聞きつけて色んな人がやって来て最終的に大公が仲良くしろ!って言ってやっとモンタギュー家とキャピュレット家が手を取り合う、みたいな感じ。

 

話の説明結構長かったな…笑。すいやせん笑。

 

ではここから私の話。

 

私は今回キャピュレット夫人(=ジュリエットのお母さん)を演じました。

 

実はサークルでも1年の時にロミジュリやっててその時もキャピュレット夫人でした。なんか愛着湧いちゃったので第1希望の役でオーディション受けたら受かりました👏

 

お母さんってそんな出なくない?って思われそうなんですけど結構インパクトのあるお母さんなんですよこれが。

パリスの話を持ちかけて仮面舞踏会に出ろと言うのはお母さん、ティボルトとマキューシオが死んだ時、ロミオを生かすな!って言うのもお母さん、ジュリエットに次の木曜に結婚式やで!って言うのもお母さん。割と大事。

そしてこのお母さんは割と生き辛いなって思ってる人。というのもお母さんはお父さんとの結婚が政略結婚でかなり若くして結婚してジュリエットも若い頃に産んでます。政略結婚だからお父さんに愛は勿論無い。書類上の夫婦みたいな。ジュリエットに対してもあまり愛が無い。自分の子ではあるけれども若くして結婚、若くして出産の為、「母」という存在があまり分からないのです。育てるのは自分ではなく乳母。だから乳母の方がよっぽどジュリエットに対して愛があるのです。

そして!今回のフリンジではあまり描かれなかったのですが、このお母さん実はジュリエットのいとこであるティボルトと不倫してます!!よいしょ!!()このティボルトってどちゃくそイケメンなんすよ。そりゃお母さんも不倫したくなるよね(おい)。だから、ティボルトを殺したロミオは憎き存在なのです。

 

これは私の想像ですが、実はお母さんはジュリエットに嫉妬心があったのかな、と。というのもジュリエットはパリスとの結婚を拒否る訳ですよ。ジュリエットと同じくらいの歳だった時のお母さんは拒否る権限もなく勝手に結婚させられてるのです。多分ね。当時の自分と比べた時、声を上げることが出来たジュリエットに羨望があったのかなと思いました。

 

まあ基本物語って主人公目線で見ると思うんですけど、そうなるとジュリエットのお母さんってめっちゃ嫌な人なんですよね。知らん人との結婚を強要させるひどいお母さんてのが私が初めてちゃんとロミジュリを見た時のお母さんの印象。

でも背景とか追ったらそんな事全然なかった。

先生も話してたけどお母さんは寂しい人、辛い境遇にいる人なんです。

自分自身がよく知らん人と政略結婚されて、若くして娘を産んで、政略結婚だから離婚する事も出来る訳がなく…ジュリエットに結婚を勧めたら最初は好感触だったから上手くいくと思ったのにある日拒否されて。拒否した事にお父さん激おこで、お父さんの機嫌もジュリエットの機嫌も取りたい。勝手に板挟みみたいな。

そりゃこんな状況なら甥のティボルトと浮気してもしゃあないなとも思ってしまうんですよね笑。逆に言うとティボルトといる時がお母さんは1番安心出来るというか憩いの時間というか。「女」になれるというか。本当の自分を見せているんですよね。

 

…なんていう背景を考えまくったら前にお母さんやった時とは一筋縄ではいきませんでした。サークルでやった時はミュージカルという事もあり歌の練習とダンスの練習もあります。それに比べると今回は演技のみなのでその時より役に対して向き合う時間がありました。だからこそやればやるほど訳が分からなくなって。夏休み練から実際の稽古が始まりましたがそれから2ヶ月くらいは感触が掴めないというかなんかしっくり来なかったんです。

 

英語劇なので英語の発音練習なんてものがありまして。これは英語劇ならではの練習かなと思います。先生と1対1で発音指導があるのですが2回目の発音練習の時に先生に相談してやっとこの時分かってきて。その時に言われたのがさっき上げた寂しい人、辛い境遇にいる人。あとやさぐれママ笑。

 

その後の稽古は私自身も今までよりかなり掴めていい演技が出来てきました。先生からのフィードバックでもめちゃくちゃ良くなった!って書いてあってめちゃくちゃ嬉しかった笑。

 

あとは乳母役をやった2年生の子にも感謝したいなと。乳母役はもう1人(同期)いるんですけど2年生の子との方がかなり絡みまして。「日本語でいいから2分くらい乳母とお母さん喋ってみて」って言われたシーンがありまして。あれですアドリブってやつです。ちなみにこのアドリブは通しの度に割と毎回違う事話してました笑。このアドリブシーンのお陰でお母さんの型がどんどん形成されていったかなと思うんですよね。だってお母さんと乳母の会話だからお母さんならきっとこう答えるとか考える訳ですよ。大体乳母から話してくれるんだけどそれの受け答えとかどうやって会話のキャッチボールをするかとかもうめちゃくちゃ考えた。でも会話だから考えてる暇無いんよ。これはいい経験だった。完全アドリブって今までやった事なくて言われた時はええ!?って思ったけど乳母役の子が凄かった…めちゃめちゃ乳母だったよォ…

 

まあそんなこんなで今年のフリンジの個人的結構大きめな問題が後輩の存在だったんですよね。3年生になったから当たり前に後輩という存在が出てくる訳だけれどもこれが去年より大変だなと思った理由の1つ。後輩との関係構築はもちろんだけど後輩より私は劣っているのではないか、という不安です。劣等感というかなんというかもうめちゃくちゃ不安だった。

少なくともちょっと前までは演技で飯食っていこうと思っていた人間なので演技には自信を持ちたいのです。で、後輩からも「先輩すごい!」とか「先輩の演技参考になる!」とか思われたい訳ですよ。そして大学生だから1人の人間として尊敬されたいのです。で実際に後輩の演技を見た時「あ、負けた。」って思ったんです。私なんかより演技が上手い人なんてごまんといるのは至極当たり前でそれが自分より年下って可能性もある訳です。悔しいもあったけど先輩の背中というのが見せられない、私なんかいなくてよくない?とかもう病む方向にまっしぐらなんです笑。自分の理想とかけ離れている感じがとにかく辛かった。2年生の時は最下級生だから先輩の姿を見るだけで良かったけど3年生になったらそうはいかない。フリンジ以外にももちろん授業はあるし課題はこなさなきゃだし私の場合ミスサーの活動もあった。…冷静に考えて私すごない!?!?笑。いやそんなこと言いたいんじゃなくて笑。まああれです辛かったよォ〜〜って話です笑(おい)。

 

今書いてて思ったけどよく頑張ったな自分。よしよし。

 

総括すると、去年より考える事多くて辛かったなって話。

…いやもちろん楽しかったよ!??!?楽しいと辛いは紙一重だなって思います。

 

また長々とすみません…書いてたら止まんなくて…笑。ここまで読んでくれてありがとうございます🙇‍♀️

こうやってフリンジの事(自分についてだけど)話せることもないのでいい機会かなと思って笑。

あと長文書いてるの楽しかったりする🙄

 

まあなんでもいつか笑い話になればいいんですよ。